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10、囲碁盤の第一線の外側の世界はどうなっているのか。12、倹約家の隅眼  
2013/06/11

11、第0線と一眼のカオス ~辺眼~

スタートの記事
1、一眼の作り方

もし、辺で一眼を作る際に
手数を減らすために、
一眼7子の内の一部の石を、第0線虚石で代用しようとするならば、

代用すべきは
赤で囲った3子を代行してもらうか、緑の2子を代行か、の二通りの代行の試みが考えられます。

 赤を選べば緑より1子多く節約できそうですが、
実は早い話、残念ながら
第0線虚石には赤の部分は務まりません。
失敗辺眼
こんな風に、このままでは欠け目になります。

前回の記事で

第0線虚石の持つ機能は

  • 石を置けなくする
  • 地を囲う

  • と書きましたが、実はもう一つありました。(後で気づきました。)
    • 第一線の石の呼吸点を潰す機能です。


    一眼の形は何のためかと言えば、相手の打てない箇所を作るためで
    相手の石を打てなくするために 呼吸点となる場所をあらかじめ潰すという役割を、ふち石、そこ石、ふた石
    が担うわけですが、

    先ほども書いたように
    第0線虚石には呼吸点を潰す機能があるので、これらの石の代行は出来るのです。

    ですが、呼吸点を潰すための4子同士を繋ぎとめる役割の、蝶番石やかど石と同じ機能は、第0線虚石は
    持っていません。
    なので、赤の3子の代行は失敗に終わります。


    それならば
    一方で
    緑はどうでしょう。

    ですが、これも 
    蝶番石(石同士を繋げる機能が要求される)が含まれてる。

    ので 代行不可能・・・
    成功1眼

    と思いきや 緑の方は成功します。
    何が起きてるかと言いますと
     眼を潰す役割の一子を代行してもらったことで、それを繋げるために必要だった一子(蝶番)もそもそも要らなくなったので 合計で 2子が浮くというマジック。


    よって
    辺の1眼は コの字の5子だけで済みます。

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